AIを使った経理業務効率化の具体的な手順【2026年最新版】

AI技術の進化により、経理業務の効率化が劇的に進んでいます。しかし「AIを使いたいけど何から始めればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、経理実務経験者がAIを使った経理業務効率化の具体的な手順をわかりやすく解説します。

AIで効率化できる経理業務とは?

まずAIで効率化できる経理業務を整理しましょう。

自動化・効率化できる業務

  • 請求書・領収書の自動読み取り(OCR×AI)
  • 仕訳の自動提案
  • 経費精算の自動化
  • 売上・支出のレポート自動作成
  • 税務申告書の自動作成
  • 異常値・不正の自動検知

AIが苦手な業務

  • 複雑な税務判断
  • 経営判断・財務戦略
  • 取引先との交渉

AIは定型業務が得意です。判断が必要な業務は人間が担当するという役割分担が重要です。

AI経理効率化の具体的な手順

ステップ1:現状の経理業務を棚卸しする

まず自社の経理業務をすべてリストアップします。

チェックリスト例

  • 毎日発生する業務(入金確認・支払処理など)
  • 毎月発生する業務(給与計算・請求書発行など)
  • 年次業務(決算・税務申告など)

このリストをもとに、AIで自動化できる業務を特定します。

ステップ2:クラウド会計ソフトを導入する

AI経理効率化の基盤となるのがクラウド会計ソフトです。

おすすめのクラウド会計ソフト

ソフト名特徴月額料金
freee会計【freee会計】 操作簡単・AI仕訳精度高い1,980円〜
マネーフォワード クラウド会計 大企業にも対応・連携豊富2,980円〜
法人向けクラウド会計ソフト「弥生会計 Next」 国内シェアNo.1・信頼性高い1,100円〜

まずは無料トライアルで試してみることをおすすめします。

ステップ3:銀行口座・クレジットカードを連携する

クラウド会計ソフトに銀行口座とクレジットカードを連携します。これだけで取引データの自動取得が始まります。

連携のメリット

  • 手入力が不要になる
  • リアルタイムで財務状況を把握できる
  • 入力ミスがなくなる

ステップ4:AIの自動仕訳を活用する

クラウド会計ソフトのAI機能が取引を自動で仕訳してくれます。最初は修正が必要ですが、使い続けるほど精度が上がります。

ポイント

  • 最初の1〜2ヶ月は丁寧に修正する
  • ルールを設定して自動化率を上げる
  • 定期的に仕訳内容を確認する

ステップ5:請求書処理を自動化する

AIを使った請求書自動読み取りサービスを活用します。

おすすめサービス

  • freee請求書:freeeと連携してそのまま会計処理
  • マネーフォワードクラウド請求書:請求書発行から入金確認まで自動化

ステップ6:レポートを自動化する

クラウド会計ソフトのレポート機能を使えば、売上・支出・利益のレポートを自動で作成できます。経営判断に必要な数字をリアルタイムで把握できます。

AI経理効率化の効果

実際にAIを活用した経理効率化を導入した企業の効果をまとめます。

業務導入前導入後削減率
請求書処理月10時間月2時間80%削減
仕訳入力月15時間月3時間80%削減
経費精算月8時間月2時間75%削減
レポート作成月5時間月30分90%削減

合計で月38時間の削減が可能です。

【経験者の本音】AI経理は「小さく始めて、育てて、人が締める」

私は経理の実務でAIツールによる効率化を進めてきましたが、手順の記事を読むだけだと「導入すればすぐ効率化できる」と思われがちなので、あえて現場のリアルをお伝えします。AIによる経理効率化は、進め方を間違えると挫折します。うまくいくかどうかは、次の3つを押さえているかで決まると感じています。

一気にやらない。やりやすくて効果の大きいものから

まず大事なのは、一気に全部を自動化しようとしないことです。あれもこれもと手を広げると、設定も運用も追いつかず、結局どれも中途半端になります。私がおすすめするのは、やりやすいところから、かつ効果の大きいものを選んで着手することです。

たとえば取引件数の多い仕訳や、毎月必ず発生する定型作業から手をつけると、少ない労力で効果を実感できます。小さな成功体験があると、現場も「次はこれも」と前向きになります。何から着手するか優先順位をつけたい方は経理DXの進め方完全ガイドもあわせてご覧ください。

AIの自動仕訳は「育てる」感覚が大事

次に、AIの自動仕訳への向き合い方です。実際に使ってみるとわかりますが、最初のうちは精度がそれほど高くありません。「AIが勝手に正しく仕訳してくれる」と期待すると、がっかりします。

大事なのは「育てる」感覚です。間違った仕訳を正しく直していくと、AIがそのパターンを学習し、少しずつ精度が上がっていきます。最初の数ヶ月は手間がかかりますが、そこを乗り越えると自動仕訳がぐっと頼れる存在になります。導入直後の精度だけを見て「使えない」と判断してしまうのは、もったいないです。

イレギュラーと最終チェックは、必ず人がやる

そして、これだけは譲れないのが、イレギュラーな取引と最終チェックは必ず人がやる、ということです。定型的な処理はAIに任せられますが、判断が必要なイレギュラーな取引は人が対応すべきですし、最終的な数字の確認も人の役割です。

理由はシンプルで、責任は人にあるからです。AIが出した数字であっても、間違っていれば責任を負うのは会社であり、担当者です。だからこそ、最後は必ず人の目で締める。効率化を進めるほど、この「人が責任を持って締める」部分の重要性は増していきます。この考え方は経理の仕事はAIに奪われる?でも詳しく触れています。

あわせて読みたい

自動化の各テーマは、次の記事で詳しく解説しています。

まとめ

AIを使った経理業務効率化は、中小企業にとって今すぐ取り組むべき課題です。まずはクラウド会計ソフトの導入から始めて、段階的に自動化を進めていきましょう。

当ブログでは引き続き経理×AI活用の情報を発信していきます。ぜひブックマークしてください。

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